大宮アルディージャが、ジェフユナイテッド千葉に先制を許しながら、前半30分のMFマテウス(23)の同点弾で追いつき、後半24分のFW富山貴光(27)、同26分の大前元紀(28)の2戦連発と、2分間の2発で逆転勝ちした。

 開始早々、主導権を握ったのは大宮だった。前半3分にマテウスが右サイドから強烈な弾丸FKを放つも、千葉GKロドリゲスのパンチングに阻まれた。同6分には左サイドを抜け出したDF河面旺成から富山とつながったボールを大前がシュートも、DFにシュートブロックされた。

 押されていた千葉が前半10分、先制した。FW船山貴之が右から大きく展開したパスを受けたFW為田大貴(24)が、左サイド深くから左足でクロスを上げると、ニアサイドに走り込んだFWラリベイ(33)が左足ふくらはぎの内側で1タッチし、ゴールに流し込んで2戦連続ゴールを決めた。

 前半30分、大宮が追いついた。右サイドのDF酒井宣福(25)が前線に鋭く、強いスルーパスを送ると、猛烈なスピードで走り込んだマテウスが左足でゴール左にたたき込んだ。

 後半、一進一退の展開が続く中、試合を大きく動かしたのは大宮だった。24分、酒井が右から鋭いグラウンダーのクロスを送ると、富山が右足でゴールにたたき込んだ。2分後、今度はMF大山啓輔の右からの浮き球パスを、大前が左足で決めた。わずか2分間での大逆転劇に、大宮はベンチも含め、抱き合って喜んだ。

 千葉は後半ロスタイム、船山が決定的なシュートを放つも枠を外した。