鹿島アントラーズは3日、カシマスタジアムで水原(韓国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦に臨む。2日に行われた公式会見では大岩剛監督と、DF内田篤人の2人が出席した。

鹿島というクラブにとってのACL制覇への思いを聞かれて、大岩監督は「何度かチャレンジして、はね返されてきた壁を、今年はクラブスタッフ含めて選手が一丸となってベスト16の壁を乗り越えた。ただ、我々はチャンピオンになることを目的として、今季はスタートしたので、最後の最後まで勝ち上がることが当然の目的。悲願と言っているが、必ずこのタイトルを取るんだという気持ちがチーム全体に浸透している。明日の試合、しっかり勝ち切る気持ちで臨んでいきたい」と抱負を語った。

続いてマイクを受け取った内田は「アントラーズがタイトルを取っていないのがACLなので、しっかり取りたい」と話すと突然、大岩監督の方を向いて「剛さんも選手のときにやっていますよね? (水原から)点取ってますよね? CKで。僕は覚えています」と昔話を振って監督を笑わせた。

その上で「そのときからずっとチャレンジしてきたけど、なかなか取れず、僕もタイトルを取るために鹿島に戻ってきた。今のメンバーを見れば、それができるクオリティーというか、選手がそろっている。もちろん、明日の試合はレベルが高くなります。韓国のクラブはいいチームですし。でも、うちのチームにも(通訳を含めて)韓国人が3人いる。彼らのためにも絶対に負けたくない」。いくつもの思いを背負いながら、勝ち切ることを誓った。