サッカー東海社会人1部リーグに所属する鈴鹿アンリミテッドFCは12日、同チームに所属するDF藤井竜(30)が既婚女性と不貞行為を行い、その事実が配偶者に知られることになり、慰謝料500万円の請求とともに脅迫を受けていると公式サイトで発表した。

藤井は183センチ、72キロの屈強な肉体を生かしたディフェンダーで、中央学院大を卒業後にヴォルカ鹿児島(鹿児島ユナイテッドFCの前身)、鹿児島ユナイテッドFC、FC刈谷を経て鈴鹿に加入。「ドラゴン」のニックネームで親しまれているという。

クラブが公式HPで行った経緯の報告は次のとおり。

 

鈴鹿アンリミテッドFC代表の山岡でございます。

この度、誠に遺憾ながら、弊クラブトップチーム所属である藤井竜選手が三重県内に住む女性(既婚者)と不貞行為を行い、その事実が配偶者の方に知れることとなり、慰謝料請求を受けると共に、鈴鹿アンリミテッドFCの即時退団の強要、またそれが出来ない場合は「サッカーを出来ない体にしようか」という脅迫と受け取らざるを得ない行為を受けている事実が発覚致しましたので、この場でご報告させていただきます。

まずこの事件のきっかけとなる藤井選手の不貞行為につきましては、深くお詫び申し上げます。

この度のことは本人のプライベートな部分とはいえ、弊クラブとしましても選手への管理不行き届きを痛感しております。

またファンの皆様へは、リーグ優勝を成し遂げ、JFL昇格を賭けた大事な時期に、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

ただ通常、クラブは個人のプライベートに関する内容を公表することは基本的にはありません。

また今回のような不貞行為につきましても、チーム活動時間外ということもあり、必要以上に関与しないのが通例であると認識しています。

ただ今回に関しては、下記事由により公表をしなければいけないとの判断に至りました。

まず最大の事由としましては、上記にも書かせていただきました鈴鹿アンリミテッドFCの即時退団の強要、またそれが出来ない場合は「サッカーを出来ない体にしようか」という脅迫と受け取らざるを得ない行為を受けている事実でございます。

この事実に関しては、既に鈴鹿警察署にも相談させていただきました。

配偶者の方の言動の内容を加味しますと、日々の練習や試合に警護を付ける必要性や、ファン・サポーターの方へ思わぬ形で被害が及ばぬよう選手達と一定以上の距離を取る隔離対策の必要性なども議論に出ました。

一連の色々な可能性を考慮しますと、この事実を公表しないことの危険性を認識することとなりました。

また一方で、今回の出来事が弊クラブの施設でもある選手寮において行われたことがあげられます。

配偶者の方は、藤井選手の部屋に無断で入室し、部屋で暴れる、水を撒き散らす、物を壊すなどの行為を行っております。

もちろん、お怒りの気持ちは重々理解は致しております。

ただこの施設には藤井選手の他5名の選手、コーチが入居しております。

これらの選手の安全も考慮に入れ公表という判断をさせていただきました。

そして、このような内容を明らかにすることは、藤井選手自身の尊厳を傷つける事になることも理解しています。

しかし、結果として藤井選手の軽はずみな行為は配偶者の方を始めとした関係各位、またチーム関係者、スポンサー様やファン・サポーターの皆様に多大なる迷惑をかける結果になったことを真摯に受け止め、深く反省し、自らを省みて改める事が今一番藤井選手に必要な事であると彼自身も理解し、覚悟を決め公表に至りました。

以下、いらぬ誤解や嘘、デマといった風評被害が起こらぬよう今回の不祥事の経緯を記載させていただきます。

(内容に関しましては、藤井選手本人より弊社吉田常務取締役が聞き取りを行い、藤井本人・選手会承諾の上、公表いたします)

【経緯】

9月中旬に、相手女性から藤井選手へ最初のコンタクト

9月下旬に、相手女性が藤井選手の部屋を3回訪問(うち2回不貞行為)

9月末に、相手女性と配偶者の方が藤井選手の部屋に無断入室し、配偶者の方がチームの退団と慰謝料を要求。

なお配偶者の方は下記内容を紙に書き、署名、捺印するよう命令され、その通りに従いました。

(1)不貞行為を行った旨

(2)チームを退団する旨

(3)慰謝料500万払う旨

現在、弁護士と配偶者の方で、本件の終結に向けて話し合いを始めております。