横浜F・マリノスはセレッソ大阪に1-2で敗れたものの、得失点差で辛くもJ1残留を決めた。

試合は前半から互いに激しく攻め合う展開となる。開始早々の4分には横浜のMF天野純(27)がペナルティーエリア(PA)右外からFKを直接狙うも、これは右ポストにはじかれ、ゴールとはならず。33分にはPA内でFW仲川輝人(26)がシュートを放ち、DFにブロックされた、こぼれ球にMF松原健(25)が右足を振り抜いたが、惜しくもGKにセーブされ、得点には至らず。

反対にC大阪も36分にPA内での細かなパス回しから抜け出したMF水沼宏太(28)がシュートを放つも、GK飯倉大樹(32)が好セーブをみせ、スコアレスのまま前半を折り返した。

後半に入ると、ついに試合が動く。5分にMF遠藤渓太(21)のスルーパスを受けた仲川のシュートのこぼれ球に天野が詰めてネットを揺らし、横浜が先制に成功する。

しかし、11分にC大阪も意地をみせ、DF松田陸(27)の右サイドからのグラウンダーのクロスにFW山村和也(28)が右足を合わせてすぐさま同点に追いついた。

勢いに乗ったC大阪は16分、右CKをショートコーナーにしてつなぐと、松田が上げたクロスボールにDF木本恭生(25)が頭で合わせ、ボールがクロスバーにはじかれてこぼれたところをMF清武弘嗣(29)が再び頭で押し込んで逆転に成功する。

ホームのサポーターになんとか勝利を届けたい横浜は後半19分にMF喜田拓也(24)と交代でMF久保建英(17)、松原と交代でFWウーゴ・ヴィエイラ(30)を投入して得点を狙う。

後半36分には8月15日の第22節名古屋グランパス戦以来、ベンチ外が続いていたベテランのDF中沢佑二(40)がDF畠中槙之輔(23)と交代で13試合ぶりの出場を果たした。中沢がMF扇原貴宏(27)からキャプテンマークを受け取り、3バックの真ん中に入ると、ホームの日産スタジアムは拍手と大歓声に包まれた。

43分にはゴール前で得たFKを再び天野が直接狙ったが、GKのセーブにあってネットは揺らせず。最後まで攻め続けた横浜だったが、試合はこのまま終了。横浜は敗れたものの、勝ち点1差で上回っていた14位湘南ベルマーレと16位名古屋グランパスが直接対決で引き分け、勝ち点では並ぶ結果となったが得失点差でJ1残留を決めた。