昌子先輩、決めました! 米子北(鳥取)の1年生FW崎山友太が、前半7分に先制ゴールを決め、国士舘(東京A)に1-0で勝利した。崎山は「自分が決めて勝てたことに、まだ実感がないですが、今までで一番うれしいゴールです」。右クロスを右足で合わせ、ニアサイドに豪快に突き刺した決勝弾を「マイナスのボールをバックステップで」と分析し、笑顔があふれた。

同校OBで鹿島からフランス1部トゥールーズ移籍が決まった元日本代表DF昌子源(26)との対面は忘れられない。ワールドカップ(W杯)ロシア大会後の昨年7月、試合会場に現れた昌子がミーティングに参加してくれた。W杯の経験、試合への準備の大切さ、無名の高校時代から成長できた過程。「先生(中村監督)からもサッカーへの姿勢や気持ちの強さは聞いていたが、自分たちがやらなきゃいけないことを伝えていただきました」と崎山。昌子の存在や、2人の兄の背中を追い沖縄から鳥取に留学し、“昌子魂”を学んで結果を出した。

丸岡(福井)との次戦でも連発を誓った。「ベンチ入りしていない3年生のためにも結果を残す責任がある。昌子選手のように人間としても成長したい」。初の4強入りを昌子にも届ける決意表明の1発だった。【鎌田直秀】