流通経大柏が2年生MF八木滉史の挙げた1点を守りきり、2年連続での4強入りを果たした。

前半6分、MF熊沢和希(3年)のロングスローにFW岡本竜(3年)が頭で合わせ、DFがブロックしたこぼれ球を八木が冷静に蹴り込んで先制した。後半は粘る秋田商の猛攻に攻め込まれるシーンもあったが、鹿島アントラーズ内定のDF関川郁万(3年)らが集中した守りでシャットアウトし、2試合連続の完封勝利。前回準優勝のリベンジへむけ、埼玉スタジアムで行われる準決勝へと駒を進めた。

八木は「自分はあんまり点をとるタイプではないけど、チームの勝利に貢献できてうれしい。冷静にボールとGKを見れて、しっかり(GKの)逆に蹴ることができた」と笑顔をみせた。中学時代は関川らと同じ東京の強豪クラブであるFC多摩に所属し、小学生の頃からの念願だった流通経大柏の門をたたいた。この日は2年生では唯一のスタメン入りで勝利に貢献。スタンドでは両親も見守っており、母朋代さん(48)は「学年を代表して出ている気持ちはあると思う。小さい頃から家の中でもボールを触っていたような子。今日はうれしくて涙が出ました」とその成長を喜んでいた。