またも勝てなかった。流通経大柏は鹿島内定のDF関川の今大会3点目となるゴールで前半32分に先制するも、その後に3失点。ここまで4戦1失点の守備を崩され、2年連続の準優勝に終わった。

本田監督は生命線だったセカンドボールの拾い合いで負けていたと分析し「私がスタンドの応援者だったら『よくやった』と言っていると思いますが、指導者としては『今日はクソゲームだった。もちろんその責任は私にある』と言いました」と悔しさをにじませた。

前橋育英に敗れた前回大会決勝にも出場していた関川は涙は見せず、「去年の経験がうまく生かせなかった」と肩を落とした。1年から主力として起用され、入学後初の公式戦の相手も青森山田だった。「どちらも負けてしまいましたけど、すごくいい経験をさせてもらった。これが高校サッカーだと思う」。16日には鹿島の新体制発表会に出席し、プロのキャリアをスタートさせる。「終わったことは切り替えるしかない。まずは鹿島で試合に出られるように頑張りたい」。悔しさは胸に秘め、新天地での飛躍を誓った。【松尾幸之介】