元日本代表GK川口能活氏(43)が、日本協会のユースダイレクターに就任することが15日、分かった。昨年末にJ3相模原で引退を表明した川口氏は、同12月中に日本協会の関塚隆技術委員長から協会入りのオファーを受けた。A代表や東京五輪代表のGKコーチ抜てきを軸とし、代表活動以外の時間は育成年代の巡回指導などを打診され、口頭では合意していた。

しかし、その後に開かれた日本協会の強化部会、技術委員会で、Jリーグ側から「GKとして最上位のライセンスを持っていない川口氏が、A代表や五輪のGKコーチを任されるのはおかしい」との意見が出た。それにより、協会はオファーの中身を修正。育成年代を中心に教え、場合によってはA代表や五輪代表の指導に関わる可能性もあるが、軸足は下の世代に置くことになった。

オファーの内容が変わったこともあり、川口氏はこれまで返事を保留していたがこのほど、了承の意を日本協会側に伝えた。16日には開かれる理事会で議題に上がる可能性が高い。承認されれば、協会入りが正式決定する。森保兼任監督のスタッフはAと五輪の代表を掛け持ちすることが多い。直近で両代表の活動時期が重なる3月に、U-22代表の指導に加わる可能性もある。