J1仙台にとって待望の新ターゲット、FW長沢駿(30)が17日、沖縄キャンプに本格合流した。体調不良でチームを離脱していたFW石原直樹(34)、吉尾海夏(20)とともに糸満市西崎陸上競技場で行われたチーム練習に参加。移動直後で部分合流となったが、攻撃練習では鋭いシュートを連発するなど実力を見せつけた。

キャンプインから4日目。待ちに待った新FWが動きだした。11日の必勝祈願で不調を訴え、39度の高熱でダウン。インフルエンザの診断で仙台で回復に努めていた。初日を終え「心拍数はまだ高いと思いますが大丈夫。1年間戦えるように、まずはフィジカル面を強化していきたい」と復調をアピールした。

17年にG大阪で自己最多となる10ゴールを挙げたが、昨年は出場機会に恵まれず活躍の場を求めて新天地へ。「(仙台は)2年前から熱心に声を掛け続けてくれたチーム。最低でも2ケタ得点は取りたいし、このチームでなら必ずできると思っている。自分の持てるものすべて出して、責任を持って取り組んでいきたい」と意欲。長沢のゴールで勝ち点3を逃した経験を持つ渡辺晋監督(45)は「敵だったときに嫌な選手が味方になってくれるほど、頼もしいことはない」と期待を寄せた。【下田雄一】