ジュビロ磐田と清水エスパルスによる平成最後の「静岡ダービー」は今日14日、エコパスタジアムで午後3時から行われる。両チームは13日、それぞれ最終調整に励んだ。磐田の名波浩監督(46)は、歴代ワーストタイとなる5失点大敗を喫した昨季の雪辱を期した。

磐田の名波監督は、リベンジに燃えていた。昨年10月の対戦では、ダービー史上ワーストタイとなる5失点大敗を喫した。この日、磐田市内で最終調整を終えると「大敗の印象を払拭(ふっしょく)しようという意識を強く持たせてきた」。練習冒頭のミーティングでも、同試合で許した全ての失点シーンに加えて、清水が勝利時に踊る「勝ちロコ」を映像で流した。

チームは6日の湘南ベルマーレ戦でリーグ戦初勝利。続く10日のルヴァン杯松本山雅FC戦で、公式戦2連勝を飾った。リーグ未勝利の清水に対して、勢いでは分があるが「慢心やおごりは一切ない。選手も練習からそれを体現してくれている」と、伝統の一戦に向けて集中力を高めてきた。屈辱から半年。指揮官は「勝った方が上にいくチャンスがある。それは間違いない」と結んだ。悪夢を振り払い、上昇気流に乗る。【前田和哉】