ジュビロ磐田はFWロドリゲス(23)の2戦連発も空砲に終わり、3戦ぶりの黒星を喫した。

ダービー最多タイの5失点大敗を喫した昨季のリベンジはならなかった。開幕6戦未勝利だった宿敵に、初勝利を献上。試合途中から降り出した雨が、スタンドに頭を下げる磐田イレブンの肩を冷たくぬらした。

「ミス」に泣いた90分間だった。0-1の後半13分、自陣でMF山田大記(30)がパスミス。これを拾われ、追加点を奪われた。同26分。FWロドリゲスのゴールで1点差としただけに、この失点が勝敗を分ける結果に。山田は「取り返しのつかないことをしてしまった。責任を感じている」と、自分を責めた。

6日の前節湘南戦で今季初の複数得点と、改善の兆しが見え始めたはずの攻撃も機能しなかった。前半のシュートは相手の8本に対して、わずか2本だった。名波浩監督(46)は「最初の選択を使わず、やり直してミスをする。そこからカウンターを与えてしまった」。ここでもミスが響き、主導権を握られた。

次節も、昨季1-6で大敗している名古屋とアウェーで対戦。山田は「この悔しさがあったから強くなれたと言えるようにしていきたい」。ロドリゲスも「負けは自分たちの実力不足。やるべきことを整理して、全員で顔を上げてやるしかない」と言った。ダービー敗戦を受けとめ、仕切り直す。【前田和哉】