ヴィセル神戸が深刻な守備崩壊に陥った。MFアンドレス・イニエスタ(34)のFKからの芸術的な2アシストで前半を2-1とリード。

後半も立ち上がりから攻め込みながら、20分にゴール前の混乱から追いつかれてから悪夢が始まった。わずか8分間で3失点。フアンマヌエル・リージョ監督(53)は「8分間で3失点が大きかったし、フラストレーションがたまる」とため息をついた。

選手も結果を深刻に受け止めた。MF山口蛍(28)は「チームとして守れているという感覚は今のところない」。DF西大伍(31)は「うまくいかない時は自分のせいです。そういう立場なんで。もっと個人的な部分でやることがあるし、チームとしても」。DF大崎玲央(27)は「なるべく中盤との間にギャップを作らないようにしているが…クロスの対応がよくなかった」。そしてDF初瀬亮(21)は「勝ってたんで試合運びがもったいなかった」。

これで最近3試合計9失点。今季7試合で12失点となった。ビジャ、イニエスタ、ポドルスキの「V・I・P」を中心とした攻撃陣を誇るだけに、守備の立て直し=チームの立て直しとなった。