北海道コンサドーレ札幌は20日、札幌ドームで横浜F・マリノスと対戦する。

前節セレッソ大阪戦で決勝の今季初ゴールを決めたDF進藤亮佑(22)はJ1通算50試合の節目。J1デビュー戦の相手だった横浜とは、クラブが初勝利を挙げた昨季の試合でも得点をマークするなど“良縁”がある。平成最後のホーム戦は、攻守ともに勢いに乗っている道産子選手がキーマンとなる。

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進藤にとって「縁がある相手」と話す横浜を、迎え撃つ準備は整った。19日、約45分間のチームミーティングで戦術を確認し、試合会場での前日練習はセットプレーなどで終えた。4試合ぶりに勝ち点3を手にした前節に続く勝利へ。「ようやく3連敗を止めただけ。マイナスをゼロに戻しただけなので、次負けたら意味がない」と気持ちに緩みはない。

17年3月4日、アウェー横浜戦が進藤のJ1デビュー戦だった。それから出場を重ね、あと1試合に迫るJ1通算50試合の節目も横浜戦で刻むことになりそうだ。昨年4月25日のホーム戦では、勝ち越しの決勝ゴールを決め、リーグ戦ではクラブ初の対横浜白星をもたらしている。思い入れも好感触もある相手だけに、自然と気合が入る。

チームの今季計10得点中、セットプレーが起点となったのは前節CKからの進藤のヘディングシュートを含めて2点。アグレッシブな仕掛け合いが予想される今節は、セットプレーで決められれば優位に試合を運べる。「僕もチャンスがあれば狙いたい」。前節の殊勲者は、連発に意欲を見せる。

もちろん守備でも、しっかり仕事を果たす。守りでは昨季アウェー戦や今季ルヴァン杯でも見せた、横浜対策の陣形を敷く可能性もある。「あくまで自分たちが(攻めて)主導権を握るスタイルは変えない。そんなに僕らが恐れる相手ではない」。本拠地では平成最後の試合。自信をみなぎらせる22歳が白星締めをもたらす。【保坂果那】