J1ベガルタ仙台は28日、ディバ・アル・フジャイラ(UAE)からFWジオゴ・アコスタ(29)を完全移籍で獲得したと発表した。この日、仙台市内での初練習を終えて入団会見に臨み、「役割はゴールを決めること。いいポジションを取り、たくさん得点に絡みたい」と意欲を見せた。

アコスタはゴール近くでのプレーを心がけ、ハイボールへの強さに自信を持つ。5月までプレーしていたUAEリーグでは12試合で7ゴールと得点力を発揮。仙台はリーグ9位の20得点で、上位進出にはさらなるゴールが欠かせない。自身の長所は「常に戦うつもりで試合をするタフさ」と話し、「闘魂ストライカー」として仙台攻撃陣に気合を入れる覚悟だ。渡辺監督は補強の経緯を「アタッカーにけが人が多く、純粋なストライカーは長沢しかいない」と説明。スペースに流れ、チャンスメークが得意なFWハモン・ロペスと共闘させ、点取り屋としての働きを期待する。

Jリーグ登録期間の関係で、7月20日のC大阪戦でのデビューが最速となる。背番号は「29」に決まり、「29歳になったばかりで、縁があると思い選択した」。サポーターに向けて「試合に出られなくてもチームをサポートし、勝つためにすべてのことをする」と誓った。リーグ戦は現在3連勝中で、その間は失点1と守備が安定してきた。アコスタ加入で攻撃陣が爆発すれば、チームは間違いなく加速する。【山田愛斗】