欧州に旅立つ日本代表GKに惜別星は届かなかった。11位ベガルタ仙台が0-4で4位鹿島アントラーズに完敗。リーグ戦のホーム連勝記録が6で止まり、シントトロイデン(ベルギー1部)に完全移籍するGKシュミット・ダニエル(27)は試合後、惜別セレモニーであいさつした。

シュミットの奮闘も波状攻撃に押しつぶされた。前半16分、ペナルティーエリア左でDF小池に折り返され、FWセルジーニョに先制弾を決められた。同ロスタイムには、1度はセーブしたこぼれ球を再びセルジーニョに押し込まれた。後半も2失点。まさかの今季ホームワースト失点に泣いた。

それでも前半28分には、MFレアンドロの強烈なミドルシュートを左への横っ跳びで枠外にはじき出した。週明けにも仙台を離れ、ベルギーでの健康診断後に正式契約を結ぶ。2歳から高校卒業まで育った杜(もり)の都から、ビッグクラブへの道を駆け上がる。