ゴールの判定で混乱もあった一戦は、横浜F・マリノスが東京オリンピック(五輪)世代のFW遠藤渓太(21)の先制点などで勝利。

勝ち点36として首位FC東京に迫った。

遠藤の先制ゴールは前半38分。左よりの位置でDFティーラトンのパスを受けると、体をうまく反転させてDF岩波拓也を振り切りペナルティーエリア内へ。そのまま左足を振り抜き、ゴール右隅を射抜いた。

対する浦和レッズは30分、左サイドへ抜け出したFWファブリシオの高速クロスが横浜DF扇原貴宏の足に当たってクロスバーに直撃したものの、前半はシュートゼロだった。

混乱が起きたのは後半14分のシーン。左サイドを切り込んだ遠藤のシュートがFW仲川輝人に当たってネットを揺らした。追加点かと思われたが、試合再開前の主審と副審による協議の結果、横浜にオフサイドがあったとしてゴールが取り消される事態に。不満をあらわにした横浜ポステコグルー監督、浦和大槻毅監督と両軍の選手もベンチ前に集まり、審判から説明がなされた。すると今度は一転して得点の判定となり、試合が再開。試合を振り回した審判団による混乱は約8分間に及び、両軍サポーターから激しいブーイングが浴びせられる場面もあった。

浦和は直後の25分、横浜DF広瀬陸斗のオウンゴールで1点差とする。さらに23分にはDF岩波が右足でネットを揺らしたが、これはオフサイドだった。

騒然とした雰囲気が残る38分、横浜は途中出場のMF三好康児のシュートをDF岩波がブロック。顔に当たったように見えたが、判定はPK。これをFWエジガル・ジュニオが左隅へ決めて3-1となった。7分のロスタイム中には浦和MFマルティノスが、後方から横浜GKパク・イルギュにぶつかって倒し、パク・イルギュが怒りをあらわにするなど、最後まで落ち着かないままだった。