<明治安田生命J1:東京0-3川崎F>◇第19節◇14日◇味スタ

川崎フロンターレのFW小林悠(31)が、多摩川クラシコとなるアウェー東京戦でJ1通算100得点をマークした。

前半20分、川崎Fは左コーナーキックを獲得すると、MF下田北斗(27)のクロスを小林が頭で合わせて先制に成功。このゴールで小林はJ1通算100得点の大台に乗せた。大卒選手では中山雅史、藤田俊哉に続く3人目の快挙となった。

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小林悠は、心も身なりも整えている頼れる主将だ。自ら「結婚してなければ、お菓子を食べてゲームをしているダメな大人になっていたかもしれない」と話す通り、結婚し2児の父親になったことで人としてさらに成長した。

ここ数年、遠征などでホテルを利用した際は、チェックアウトの前に使用した布団やタオルなど、すべてキレイに整えて部屋を出るのが習慣だ。机には「お世話になりました。ありがとうございました」と施設やハウスキーピングの担当者へ、自筆の感謝のメッセージを添えることも忘れない。

髪形も変わった。以前はサラサラヘアだったが、今はジェルで固めて身なりも整える。「前はチャラチャラしてる方がカッコイイと思ってたけど、パパにもなりましたから」。この日は直子夫人と2人の愛息がスタジアムに駆けつけていた。テレビ電話で「100点目、決めるから」と約束。「奥さんにはかっこいい所を一番見せたかった」と感謝を口にした。【川崎F担当=岩田千代巳】

▼J1通算100得点 川崎Fの小林悠(31)が14日の東京戦(味スタ)で達成。史上14人目。拓大を経て10年に川崎Fに加入し、初得点は11年5月3日の磐田戦(1-0)。大卒選手の大台達成は中山、藤田(ともに筑波大)に次いで3人目。得点試合でチームは66勝15分け6敗の好成績で、100得点到達時に6敗は中山と興梠の8敗より少なく、17年以降に限れば31勝6分けで37戦不敗。