北海道コンサドーレ札幌は広島に3-2で勝利したルヴァン杯準々決勝第1戦から一夜明けた5日、札幌・宮の沢で先発組らがリカバリーを行った。

アウェーの第2戦(8日)では引き分け以上で初の準決勝進出が決まる。左サイドでフル出場して貢献したMF中野嘉大(26)は「次の向こうのスタジアムでは雰囲気がまた違う」と気を引き締めた。

経験を生かす。仙台時代の17年に同杯で4強入り。準々決勝は第1戦のホームで先勝(3○1)と今年と同じ状況だった。乗り込んだアウェーで体感したのは相手サポーターの熱気だ。「高まる圧力を感じて押し込まれる場面が多かった。だけどその中で自分たちの時間帯をいかに増やせるかが大事」。引き分けでも突破はできるが「守りきる自信はチームであるけど、もちろん勝ちに行く」と強調した。

公式戦では5月25日のリーグ戦G大阪戦以来約3カ月半ぶりにフル出場した。「久しぶりだったので体はきつかった」。ドリブルで仕掛ける機会は少なく「もっと自分でボールを呼び込んでチャンスを作らないといけない。黙っててもボールはこない」と自分に言い聞かせた。攻めの姿勢を貫いてチーム初の4強入りを目指す。【西塚祐司】