J1清水エスパルスは10日、静岡市内で練習を再開した。2日間のオフで挟んだチームは約2時間のメニューをこなした。だが、この日は体調不良やけが人などで計10人が練習を欠席。篠田善之監督(48)は「今週は試合がないので、体調が気になるのであれば抑えていく」と、コンディション調整を優先させる構えだ。

前節浦和戦で1得点を挙げたFWドウグラス(31)も体調が万全ではなく、練習を回避。オフを利用して以前から痛めていた左手指の手術も行ったという。指揮官は「実は骨折していたので。様子を見ながら合流する」と説明。7日の練習試合で右ひじを負傷したFW鄭大世(35)は「脱臼」(篠田監督)だといい、早期復帰は厳しい状況となった。DFエウシーニョ(29)もこの日は別メニュー調整。主力数人を欠く中での練習となったが、光明もある。

全体練習後には右足首を痛めていたMFヘナト・アウグスト(27)がジョギングを開始。回復次第では来週からチームに合流できる可能性が出てきた。篠田監督は「ケガ人が多いけど、今はいるメンバーでやっていく」と強調。今季も残り6試合。チーム力が問われる終盤の厳しい戦いに備えて、慎重に調整を進めていく。【神谷亮磨】