横浜F・マリノスはFW仲川輝人の2戦連続得点もあり、湘南との神奈川ダービーを3-1で制した。6戦負けなしの2連勝で勝ち点55とし、首位鹿島、2位東京との勝ち点差1をキープ。04年以来の優勝へ、勢いを増している。

ポステコグルー監督は「選手たちが誇らしい。最後の最後まで走り続け、いいパフォーマンスをしてくれた」とホームでの快勝を喜んだ。前半39分に仲川がペナルティーエリア右から中に切り込み、左足でネットを揺らして先制。後半7分には今季途中加入のFWマテウスが移籍後初ゴールとなる直接FKをたたき込んで追加点を挙げると、同23分にはFWマルコス・ジュニオールが得点ランク単独トップの14点目となるPKを冷静に沈めた。

日本代表の活動から17日に帰国し、中2日ながらフル出場したDF畠中は「全員のベクトルが同じ方向に向いているし、ポジティブにできている」と話す。

後半31分には仲川がドリブル中に右太もも裏を痛めて負傷交代。試合後は報道陣の「大丈夫か」という問いかけに「はい」と答え、自ら歩いて病院へ向かった。思わぬアクシデントにもあったが、指揮官は「重要な選手の1人で痛手ではある」としつつも「仮に彼がプレーできなければ他の選手がそこを埋め、いつも通りのことをしっかりやってくれる」と自信をみせた。【松尾幸之介】