コンサドーレ札幌から史上初めて、2選手が同時に日本代表に選ばれた。日本サッカー協会は6日、代表メンバーを発表し、DF進藤亮佑(23)は、国際親善試合キリンチャレンジ杯ベネズエラ戦(19日、吹田)メンバーとして初選出。

代表復帰となるFW鈴木武蔵(25)も、同試合に加え、W杯アジア2次予選のアウェーキルギス戦(14日)に臨む。今季はルヴァン杯で準優勝。ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)の下、確実にステップを踏むクラブが、代表選手同時輩出という形で成長を示した。

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FW鈴木はサムライブルーに返り咲いた。今春、初めて日本代表入りしたストライカーは、9月のW杯アジア2次予選・ミャンマー戦以来となる4度目の招集となった。「純粋にうれしい。札幌の代表としてその舞台で戦えることは光栄なので楽しみ」と気持ちを高めた。

10月の同予選2試合はメンバーから外れ「悔しさもあった」。その期間に開催されたルヴァン杯準決勝第2戦ではゴールを決め、クラブ初の決勝進出。「札幌でしっかりやれていた証拠」とうなずいた。

持ち味を生かす。W杯アジア2次予選に臨むチームの前線では最長身の185センチ。「ヘディングで違いを見せることができたら」。今季は2年連続J1で2桁得点をマークしたが、代表戦では出場3試合で無得点。「特徴を忘れずに普段札幌でやっていることを出したい」と意気込む。

今回はキリンチャレンジ杯のメンバーに進藤も選ばれ、初めて2人で代表戦に臨む。「チームとして良いこと。続けて呼ばれるように2人ともアピールしたい」。チームメートと一緒に大暴れする。