ベガルタ仙台は14日、仙台市内でミニゲームやランメニューなど、1時間ほどの公開練習を行った。次節(23日)に勝ち点38で並ぶ9位ガンバ大阪とのアウェー戦に臨む。勝てばJ1残留が決まる大一番へ向け、好調のFWハモン・ロペスが静かに闘志を燃やしている。

前節の清水戦(10日)で今季初アシストを決め、勝利に貢献。前半20分に右サイドのDF蜂須賀孝治(29)からのパスを受けてターンをすると、MF関口訓充(33)に正確なパスを出し、先制点をアシストした。ハモン・ロペスは「自分よりもセキ(関口)が良いポジショニングで、良い形でシュートを蹴られると思った。ダイレクトで蹴れるようなパスを意識した」と一瞬のプレーを冷静に判断し、ゴールへ結びつけた。

対戦するG大阪の印象について、J5年目を迎えるストライカーは「大きなクラブで、今の順位は彼らにとって望ましくない順位だと思っている。勝ち点で並んでいるので、お互い大事な試合になる」と語った。

4月のホーム戦では2-1で勝利した相手だが、当時よりは明らかに復調している。勝てば10年連続のJ1残留が決まるが「残留などを考えることよりも、残り3戦全勝することが大事。前節同様に皆が一致団結して、良い試合をしたい」。今季J1で1試合平均シュート数トップ(3.9本)を誇るレフティーから3試合ぶりゴールが飛び出せば、「来季J1」の決定打となる。【相沢孔志】