下克上昇格へのラストピースになる。J2モンテディオ山形FWジェフェルソン・バイアーノ(24)が、復活ゴールへ気合十分だ。10月27日の愛媛FC戦を最後にコンディション不良で戦線離脱していたが完全合流。6位でJ1参入プレーオフ(PO)進出を決めた翌日の25日には、実戦形式の練習で存在感を見せた。

パワフルな重戦車ドリブルが帰ってきた。「コンディションは100%ではないけど、80%ぐらいまでは戻った。いいトレーニングを重ねてきたので、大宮に乗り込む準備はできている」。12月1日のPO1回戦、大宮アルディージャとのアウェー戦までに100%のキレを取り戻す。3月の対戦時にはドリブルでDF2人の間を抜け、ペナルティーエリア内で倒されPK獲得。自ら決めて勝利に貢献した。

PO2回戦進出へ山形は勝つしかない。規定でリーグ戦上位にアドバンテージがあり、90分内の同点でもアウト。得点が求められ、通常より早い時間でのパワープレーも想定される。「相手はフィジカルコンタクトが強いので、タフな展開になると思う。(木山)監督が選んでくれたら、ゴールを決めてチームを助けたい」。高さ、強さ、速さを兼ね備えるバイアーノの完全復活が、突破へのカギを握る。【山田愛斗】