J1首位で15年ぶりの優勝を目指す横浜F・マリノスのMF喜田拓也(25)が、優勝の可能性がある30日の川崎F戦(等々力)に特別な思いで臨む。

川崎Fに勝ち、2位東京が敗れると優勝が決まる。26日は横浜市内で約1時間半、パス回しなどで汗を流した。プレッシャーのかかる状況にもリーダー喜田は「いつもと変わらずやれているし、全員で準備ができている」と話した。

苦い思い出も糧にする。チームは13年にも残り2節を残し首位に立っていた。2位浦和との勝ち点差は4もあった。しかし、勝てば優勝という状況から2連敗。広島に優勝をさらわれた。当時の最終節は敵地・等々力での川崎F戦。大幅に若返った現チームで、当時を知るのはベテランDF栗原と喜田の2人だけ。プロ1年目だった喜田はスタンドからピッチに崩れ落ちる先輩たちの姿を見た。「あの日の悔しさや光景は、常に心の中にあって、それを晴らすべくやってきた。最後(勝ち点を)取り切って生かせれば」と一気に決めにかかる。