清水エスパルスMF河井陽介(30)がJ1残留に向けて攻撃のタクトを振る。

30日のアウェー、セレッソ大阪戦(ヤンマー、午後2時)に備え、27日は静岡市内で調整を行った。右内転筋痛で離脱していた河井は軽快な動きで復調をアピール。次戦は2戦ぶりの先発復帰が濃厚で「練習はできている」と、自信をみなぎらせた。

本職で戻ってくることも追い風だ。河井はけが人が続出していたチーム事情で前々節まで4試合連続でボランチを任されていた。本来はトップ下が主戦場。河井は「攻撃に専念できるのでアイデアは浮かびやすい」。ゴールにより近い位置で持ち味を発揮できれば、チームとしても攻撃のバリエーションは増える。

チームは現在15位。J2プレーオフを行う16位湘南ベルマーレと勝ち点4差だが、過去の経験が生きている。2014年シーズンは最終節でJ1残留が決定。河井は当時を振り返り「今そこまでヒリヒリする状況ではない」と前向きに捉えている。次戦で勝てば自力での残留は決まる。「みんな次の試合で決めたいと思っている」。今季も残り2試合。攻撃活性化のキーマンが万全を期して戻ってくる。【神谷亮磨】