泥くさく、がむしゃらになってJ1残留をつかみ取る。7日のサガン鳥栖との今季最終戦(アイスタ、午後2時)に備え、清水エスパルスは4日、静岡市内で調整に励んだ。

通常試合2日前から行う非公開練習を1日早めて実施。勝てば自力残留が決まる一戦に向けて集中力を高めた。対する鳥栖は引き分け以上で残留が決まる。篠田善之監督(48)は肉弾戦も覚悟の上で「どれだけ粘り強くやれるか。相手も同じ。真っ向勝負になる」と引き締まった表情を見せた。

先発のメンバー編成についても指揮官は「(闘う)姿勢を見せている選手をチョイスする」。勝てば残留、負ければJ2とのプレーオフに回る可能性がある一戦では精神的な強さが問われる。弱気なプレーはミスにも直結しかねない。左腕を骨折したMFヘナト・アウグスト(27)の代役候補に挙がっているMF六平光成(28)は「内容じゃない」と結果にこだわる。

チームは14年と17年に最終節でJ1残留が決定。MF竹内涼主将(28)ら、崖っぷちの試合を2度経験した主力選手が今も残っていることは大きい。竹内は「どうやってJ1に残れるかだけを考えて準備していきたい」と言った。最大のアドバンテージはホームでの開催。最後は死に物狂いで走り続ける。【神谷亮磨】