超攻撃型の左サイドバックがJ1ベガルタ仙台に新風を吹き込む。ブラジル出身のDFパラ(24)は、鹿島アントラーズに移籍したDF永戸勝也(25)の穴を埋める存在として期待される。

ポジショニングや連係面で改善点はあるが、実戦を重ね、精度を高めていく。チームは26日、沖縄・糸満キャンプで約1時間半の午前練習。5対5のミニゲームなどを行った。

U-20ブラジル代表経験があるパラは、鋭い突破が魅力。さらにFK、CKではキッカーを務め、柔らかいボールを供給している。「攻撃的でセットプレーのキックが特長。ブラジルはゆっくりしたテンポのサッカーで、日本はスピーディーかつコンパクトなので、特長を生かしながらフィットしたい」。昨季、リーグ最多10アシストを記録した永戸に代わる絶対的なキッカーを目指す。

登録名は本名ではなく愛称。故郷のパラ州を離れて、別の州でプレーすることになり、現地の同僚に「パラ州出身だから」と名付けられ、継続して使用している。今まで7クラブを渡り歩いたが、国外移籍は初めて。仙台からオファーがあり、「選手として海外でやりたい思いが強く、違う文化の生活にも興味があった」と即決。左サイドを躍動し、ジャパニーズドリームをつかむ。【山田愛斗】