J1湘南ベルマーレは28日、桐生第一(群馬)から新加入したFW若月大和(17)が、スイススーパーリーグ(1部)のFCシオンへ期限付き移籍したと発表した。

期限付き移籍期間は20年1月27日~21年12月31日まで。若月は湘南を通じ「日本の群馬県で生まれ育ち、桐生第一高校から湘南ベルマーレに加入させていただき、期限付き移籍という形でシオンにやってきました。海外でプレーすることは小さい頃からの夢であり、ずっと抱き続けていたものでした」とコメントした。

若月は19年のU-17W杯ブラジル大会の日本代表メンバーで、海外移籍へ向けた交渉に入っているため10日のチーム始動以降の練習に参加せず、11日の新体制発表会見にも出席しなかった。若月の20シーズンの新ユニホームのネーム、ナンバーも販売しない。

若月は「昨年、U-17W杯で初めて世界の強国と戦わせてもらったことで、よりその思いが強くなりました。初戦のオランダ戦で2ゴールを挙げたことで、僕の人生は変わり、ありがたいことに多くの海外クラブからのお話をいただきました」と、U-17W杯での活躍で、FCシオン以外にも複数のクラブからオファーがあったと明かした。

その上で「U-17W杯に出場することができたのも、桐生第一での日々はもちろんのこと、湘南ベルマーレでキャンプやトレーニングをさせていただき、さらに特別指定選手としてルヴァンカップやリーグ戦に出場させていただいたことで、掛け替えのない経験と成長を得ることができたからこそだと思っています」と湘南に感謝した。

そして「湘南ベルマーレでプレーしたい気持ちと、海外でのプレーにチャレンジをしたい気持ち。この2つの気持ちを熟考した上で、今回の決断に至りました」と熟慮した上での海外挑戦だと強調した。

若月は「もちろんシオンでプレーする以上、まずはチームの一員と認められ、勝利に貢献し、さらに上のステージにステップアップするために精いっぱい努力していきたいと思います。快く送り出してくれた湘南ベルマーレの皆さんへの感謝の気持ちを大切に、スイスで、FCシオンで頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」と活躍を誓った。