ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)が2日、チームとともに沖縄・読谷村キャンプを打ち上げ、今季初めてインタビューに応じた。

気温20度に近づきそうな絶好の天候の下、練習最終日には約1000人の観客が訪れた。最高の環境で調整を終えたイニエスタは「タイトルを取ってシーズン最初のスタートを切りたい」と、8日の富士ゼロックス・スーパー杯横浜F・マリノス戦(埼玉)での必勝を誓った。日本で取材に応じるのは今季初めてで、元日の天皇杯初優勝以来。

8日間のキャンプの総括として「いい形で前向きな準備ができた。今季へのフィジカル面やその側面を鍛えることができ、しっかり準備を整えられた。沖縄という場所も心地よく、練習に集中できた」と喜んだ。

今キャンプでは1月30日に中国クラブとの練習試合が急きょ中止となり、実戦不足も心配されたが、2月1日にJリーグのクラブと完全非公開で練習試合をしていたことが分かった。クラブの公式ツイッターでは、昨季に続いてイニエスタが主将マークを巻いて、試合に出場している写真が公開されている。

観戦した関係者によると「ほぼ全員が試合に前後半に分かれて出ることができた。(イニエスタも)このままだと(富士ゼロックス・スーパー杯出場は)いけると思う」と証言した。

イニエスタは「8日も12日のACL初戦も、どちらかに絞るのではなく、どちらもベストで行きたい。最初はフィジカル的にチーム全体としても最高ではないかもしれないが、ベストを尽くす。タイトルを全部取ることは難しいとは分かっているが、J1を含めて全部取りたい」と意欲的にコメントした。

富士ゼロックス・スーパー杯での先発か否かは確定しないとはいえ、出場へGOサインが出されるのは間違いない。同スーパー杯、ACL、J1、ルヴァン杯、天皇杯の全タイトル獲得宣言は、スーパースターの本音だ。