日本野球機構(NPB)とJリーグは12日、都内で第3回新型コロナウイルス対策連絡会議を行い、同感染症対策の提言を発表した。

Jリーグの村井満チェアマン(60、以下村井)の一問一答は以下の通り。

-提言内に「選手らへの啓発や資材の確保、環境整備にあと数週間程度の時間が必要」とあるが、どれくらいのイメージか

村井 選手や家族、ファンに理解いただきお願いすること、またサポーターとのコミュニケーションは、迅速に対応していけると思う。一方で物資のケアは、今日(会見場の)入り口にあったサーモメーターを56クラブ全てに調達するのは相当難易度が高い。そこに関しては若干のタイムラグもあるかと思う。

-提言内に入退場時の注意点が記載されていたが、満員の公共交通機関を改善するための働きかけは

村井 公共交通のあり方は、スタジアムの立地によりクラブごとに多様。各クラブがこのあと検討していくことかと思う。

-開幕のゴーサインは専門家に求めるのか

村井 専門家の立場からの助言は注視しているが「絶対にやって大丈夫、絶対ダメ」とはなかなか言えない。長期化することもそうだし、リスクを0にすることはできないとお話ししていただいているので、最終的には我々で判断しなければいけないタイミングが来るのかなと思う。

-現段階で、無観客から段階的にお客さんを入れるのか、準備を整えて最初から入れるのか、イメージは

村井 Jリーグはできる限り全試合を実施する前提で、今スケジュールのやりくりを考えている。後ろにずらしていくということで、沈静化を待ちつつ、現段階ではなるべく試合をお客さんとともにやる。まず日程調整をして、動かしようがなくなったときどうするか、だが、そうしたときに場合によっては無観客の議論になるかもしれない。全て無観客を否定するわけではないが、とりうる手段として、なるべく最後の手段まで回避したい。