J2アルビレックス新潟のMF森俊介(25)が、リーグ再開までの中断期間をドリブル突破と左足キックの精度を高める時間にあてている。

森の最大の魅力は、細かいボールタッチとスピードを生かした両サイドからのドリブル突破、1対1の場面では、強気にドリブルを仕掛ける。4日の紅白戦ではインサイドハーフとしてプレー。鋭いクロスやシュートで攻撃をけん引した。

攻撃の中核を担うインサイドハーフは、サイドバックの攻撃参加のためのスペースを作ったり、パスのつなぎ役など、多彩な役割が求められる。森は「足もとの技術だけでなく、ボールを持たないところでの質の向上も求められる」と課題を挙げ、サイド突破をどう生かすか常に自問自答している。「(インサイドハーフは)慣れない位置で難しさを感じることもあるが、プレーの幅は広がる。毎日が勉強」と向上心は尽きない。

全体練習終了後の自主練習では、右サイドからのドリブルシュートを繰り返す。「右サイドでのプレーが一番得意だし、ここで勝負したい気持ちはある。そのためにも左足とドリブルの精度をより高めていきたい」と意欲を見せる。リーグ再開のめどはまだ立っていないが「リーグ再開後は過密日程になるし、必ず出番が回ってくると思う。チームにとって、自分の武器がプラスに働くよう準備していく」と再開を心待ちにしている。【小林忠】

◆森俊介(もり・しゅんすけ)1994年(平6)10月4日生まれ。兵庫県出身。関西学院大から17年、新潟加入。17年4月30日、ホーム柏戦でリーグ戦初出場。18年、東京ヴェルディに期限付き移籍。19年、新潟復帰。J1通算4試合出場。J2通算2試合出場1得点。175センチ、73キロ。背番号29。