股関節痛で離脱していたJ1清水エスパルスDFエウシーニョ(30)が9日、今季初めて全体練習に合流した。

静岡市内のグラウンドで行われた調整に参加し、約2時間の全メニューを消化。対人プレーもこなすなど、順調に初日を終えた。「仲間と練習できると気持ちも違う。ピッチに戻ることができただけでもありがたいし、幸せ」。練習後は、充実した表情で汗を拭った。

J1川崎Fから加入2年目。今季は、指揮官にピーター・クラモフスキー監督(41)が就任した。チームが目指す攻撃的なスタイルを実現させる上で、サイドバックながら昨季27試合4得点のブラジル人助っ人は、欠かせない存在の1人だ。同監督も「チームにとってすごく良いこと。1日1日、ステップアップしてほしい」と目を細めた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リーグ戦の再開は未定。先の見えない状況だが、エウシーニョは「ここからコンディションを徐々に上げていく。日程が決まった時のために、準備をしていきたい」と力を込め、完全復活への決意を新たにした。【前田和哉】