J1横浜F・マリノスの主将MF喜田拓也(25)が13日、クラブが公開したオンライントレーニング後に取材に応じ、チームの現状などを語った。

チーム練習でも使っているオンライン会議システム「Cisco Webex」を使用して対応し、「サッカーができないどころか、家族だったり友人だったり、チームメートだったりにも自由に会えなかったりする状況なので。苦しい部分もありますけど、自分たちの力で乗り越えるしかないですし、なんとかしていくという意識をひとつでも持つことが状況をよくすることにつながる。1人の人間としてはそうした呼びかけをしていきたい」と話した。

田中章博コンディショニングコーチの指導のもと、負傷離脱中のDFチアゴ・マルチンスを除く27選手が自宅などからオンライントレーニングに参加した。田中コーチによると、室内トレーニングのみでサッカーに必要なフィジカルを保つことは難しいという。それでも体幹トレーニングなどでコンディション低下を少しでも食い止められるように努めており、選手には人混みを避けた単独での屋外でのランニングなども許可しているという。

喜田は「オンラインですけど、みんなの顔も見られますし、コーチも最大限の努力をしてやってくれている」と話し、「Jリーグの方たちも本当に最善を尽くして考えてくれているでしょうし、不満もないです。信頼して、今やれる環境で全力を尽くすことに変わりはない」と力を込めた。

また、4月6日に北海道コンサドーレ札幌の選手たちがクラブに報酬の一部返上を申し出たことについて問われると「それについてはクラブによっても事情だったり、状況もさまざまだと思う」と前置きし「案のひとつとして、クラブに貢献するひとつの形だとは思います。クラブを思う気持ちは素晴らしいと思うし、その表し方はそれぞれ違う。みんなで助け合ってやっていければいいんじゃないかなと思います」と話した。【松尾幸之介】