J2アルビレックス新潟は29日、クラブ公式YouTubeの生配信「#stayhome アルビオンラインスタジアム」を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大により延期になったホーム山口戦の開催日時に合わせた配信。アルベルト監督(52)、主将のDF堀米悠斗(25)、FW渡辺新太(24)、GK小島亨介(23)らが出演し、トークライブなどを行った。2月23日の開幕戦アウェー群馬戦後、リーグ戦は中断。まだホーム戦は行われていない。“アルビ・ロス”のサポーターへ動画を通じてサービスをした。

  ◇  ◇  ◇

デンカビッグスワンスタジアムで山口戦が開始されるはずだった午後2時にオンラインスタジアムは始まった。

今季のホーム戦で使用される全26選手とアルベルト監督の紹介動画が流された。その後、アルベルト監督が自宅から動画出演。堀米、渡辺新、小島も同じようにそれぞれの自宅から出演したトークライブで活動停止中の現在の過ごし方などを話した。昨季の新潟の全得点シーンのハイライト映像、元GKで今季から営業部に配属された野沢洋輔氏(40)によるクラブパートナーの商品紹介など、試合時間と同じ約90分間、2部制でさまざまなコンテンツを詰め込んだ。配信中は2000人以上がアクセスした。

アルベルト監督はオンライン会議システム「Zoom」で会見に応じた。「暇だよ。サポーターに早く会いたい」と笑顔。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の対象範囲が全国に広がった直後、17日からチームは活動を停止。現在、選手は与えられた自宅練習用メニューを消化中だ。「フィジカル面は維持できていると思う」。戦術面は各自に動画を配信し、課題を与えてLINEなどで提出させている。「一番成長できるのは公式戦」と試合を消化できないもどかしさを抱えながらも、リーグ戦再開に備え、手を尽くしている。

選手もそれは同じだ。小島は「精神的に不安はない。家では与えられたメニューの後、筋トレなどをしている」。渡辺新も「料理も自分でやっています。この前、包丁で指を切ってしまった」とリラックスした様子をみせた。

堀米は言った。「みんなアルビを必要としていると感じた。1、2週間、みんなが本気で家にいることを徹底して、スパッと終わらせられれば一番いい。家にいることを楽しめるよう、自分もインスタライブなどを配信していきたいです」と難局を乗り切るためにメッセージを送った。【斎藤慎一郎】