名古屋グランパスのMF阿部浩之(30)とFW山崎凌吾(27)が7日、オンライン取材に対応し、自らの現状を語った。チームの全体練習は4月5日を最後に休止中だが、同30日から愛知・トヨタスポーツセンターで、少人数ごとの自主練習を解禁されていた。

川崎フロンターレから移籍した阿部は、この日の自主練習も「気持ちよくできた」という。「(自宅待機中は)ボールも触っていなかった。今はしっかり走るとか、ボールコントロールの練習をメインにやっている」と説明した。

再開が見えてこないJリーグについては「正直、不安はまったくない。始まれば連戦が続くことになりそうだが、個人的にはその方が好き。練習よりは試合をガンガンしていく方がいい」と前向きに語った。自宅では家事を手伝ったり、過去のJリーグの映像を見て気分転換しているという。

湘南ベルマーレから移籍してきた山崎は「自宅で練習しているより、グラウンドを使った方が間違いなく精神的にも違う」と喜んでいる。少人数の練習には「走るのもボールを蹴るのも、距離を厳しく保ちながらやっている。焦らず、けがをせずにコンディションを上げていきたい」とマイペースを強調した。

2月22日の開幕ベガルタ仙台戦は敵地で行われ、後半途中から新天地デビューを果たしていた。「まだ豊田スタジアムに立ったことがないので、早く試合がしたい。再開できたらいいプレーがしたい」と静かに意気込んでいる。

新型コロナウイルスの問題で、この自主練習は各ポジションの5~8人ごとに実施し、時間帯を分けて人との接触などを極力、少なくしている。

クラブでは選手の情報を少しでもサポーターに届けるため、週に1度をメドにオンラインで選手取材の場を設けている。4月30日の自主トレ初日は、主将のDF丸山祐市(30)が対応していた。【横田和幸】