J2京都サンガFCが24日、関西Jクラブの先陣を切る形で京都・城陽市内の練習場でチーム練習を再開した。「密」を避けるため午前、午後で4グループに分かれての始動。オンラインによる取材に応じた実好礼忠監督(47)は「グループ別だが久しぶりに、いい天気の中、フレッシュに練習することができた」とマスク姿で語った。

外出自粛期間の過ごし方、取り組みも明かした。実好監督はギターという。「5年前に購入していて、家にあったものを引っ張り出してきた。前は断念したが今は結構続いている」と明かし、現在練習中の曲は「福山雅治さんの桜坂です。まだ弾けませんが」。

DF安藤淳(35)は瞑想(めいそう)に開眼したという。「前から気になっていたんですが、決まった時間にやるようになって生活のリズムが改善できた。いい影響を与えてくれたんで、今後も続けていこうと思います」。この日の練習を振り返り、「普通にサッカーできることが幸せやな」としみじみ語った。

FW宮吉拓実(27)は「(練習の)負荷は重くなかったが、体が重かった。それでも楽しく練習させてもらった。どういった形で(リーグが)再開されるか分からないが、少しでもいい結果を出せるようにしたい」。午後の練習後に取材に応じたMF庄司悦大(30)は「難しい状況だったが、気持ちを切らさず体を動かしてきた。久々にボールを蹴れて楽しかった」と話し、MF金久保順(32)も「楽しくトレーニングできた」とサッカーができる喜びをかみしめた。

10年度以来のJ1復帰を目指す京都。新型コロナウイルスとも戦いながら、前へと踏み出した。