Jリーグは5日、オンラインで臨時理事会を実施し、Jリーグ内に検査センターを設置して実施する唾液によるPCR検査の概要を協議した。先月29日の臨時の実行委員会後には1回の検査は各クラブ最大40人を想定していたが60人に枠を拡大。全クラブと審判員を対象に最大で合計3680人が対象。7月4日のJ1再開、6月27日のJ2再開とJ3開幕に向け、13日と14日に1試合を選出して検査を「プレ実施」。全クラブ対象の1回目を20日と21日、それ以降は12月後半まで2週間ごとを目標に、週末の試合前に検体を採取、輸送して火曜日に検査する。陰性判定が試合登録の条件となる。

2日にFW金崎の感染を発表した名古屋グランパスの再開初戦については、7月4日で変更しない方針も再確認した。8日にはプロ野球との合同の対策連絡会議を予定しており、村井満チェアマン(60)は「陽性が1人でも出たらチーム全部、もしくは対戦相手すべての接触を疑わなくてはいけないかは、専門家の意見をふまえて、場合によっては医療行政にも説明しないといけないかと思う。一般社会生活での濃厚接触の定義とアスリートの定義は、我々でも分析や仮説を用意して、専門家とも話しながら隔離する範囲を詰めていきたい」と語った。【浜本卓也】

○…臨時理事会では、ルヴァン杯の大会方式変更などが決定した。リーグ戦の試合数が多いJ2松本を除く15チームが現行の4組内で総当たりで対戦し、松本と未対戦の2チームには勝ち点3を追加。各1位チームと2位の最上位、ACL出場の横浜、神戸、東京の計8チームでトーナメント戦を行う。近隣同士で5組に分ける案も検討したが消化した試合の扱いなどでまとまらず、現行案の修正で落ち着いた。U-21(21歳以下)先発ルールは適用せず、再開日は8月以降で最終調整する。リーグ戦は7月4日のJ1再開、6月27日のJ2再開とJ3開幕で決定。交代枠の最大5人への拡大、東京U-23のJ3参加辞退も承認された。