北海道コンサドーレ札幌GKカウィン(30)がレギュラー獲得を宣言した。

11日、札幌・宮の沢での練習に参加。今季加入したタイ代表は、Jデビューへ準備を整えている。7月4日のリーグ再開後は連戦が待つ。週2試合ペースでの過密日程で総力戦は必至。主力GKク・ソンユンが移籍し、菅野、阿波加のキーパー陣3人で乗り切らなければいけない。カウィンはより大きな期待を背負う。正守護神の座を射止めるべく「スタメンになれるように毎日頑張っている」と話した。

2月末に来日してチームにもなじみ、チームメートの名前を全員しっかり呼べる。さらにゲーム形式の練習中には細かな指示も日本語で出せるようになった。「右、左、前、後ろの方向は言える。『締めろ』はなかなか思い出せない」と苦笑いしながらも奮闘している。「成長がストップするという考えはない」と、常に足元の技術の向上を意識。「チームにできるだけ貢献したい」と誓う。

母国を想う。タイから日本への入国制限は緩和される可能性があるが、以前のように大勢の観光客が訪れる日はまだ先だ。そんな状況を理解しつつ「タイのみなさんに会いたい。もしチャンスがあれば札幌に来て、僕と(MF)チャナティップを応援してくれたらうれしい」と呼びかけた。目の前で活躍している姿を見せる日のためにも、ピッチに立つ必要がある。【保坂果那】