北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(36)が連続完封に意欲を見せた。

15日、千葉市内での練習後にオンライン取材に応じた。8日鹿島、12日湘南と2試合連続で無失点に抑えているベテランは「全試合無失点はどんなキーパーでも目指しているところ。失点しなければシンプルに負けることはない。勝利に一番近づくことだと思う」。敵地4連戦の締めくくりとなる18日仙台戦(ユアスタ)もゴールを割らせるつもりはない。

韓国Kリーグ移籍のGKク・ソンユンに代わり、リーグ再開後の3戦全てに先発フル出場し、失点は4日横浜FC戦の1点のみ。再開後の3戦だけ見れば、J1の18チームで浦和と並ぶ最少失点。「チーム全員が最後まで体を張ってくれている」と要因を挙げた上で「一番大事なことはシーズンが終わった後にどれだけ失点が少なかったか。3試合だけで評価するのはまだ早い」。11位の失点数だった昨季からの守備の改善はまだ途上段階だと強調した。

過密日程の中で開幕から4戦で計6人が最終ラインを経験。前節で初先発したDF田中など新加入選手との連係にも「全然心配がない。若いやつらはみんな物おじしないやつらばかり。頼もしい後輩たちがそろっていて、僕の仕事あんまりない」。仙台戦はチームは2年ぶり、自身にとってもJ1では柏在籍時の15年以来の3戦連続完封がかかる。「最高のシチュエーションで札幌に帰られるように、目の前の試合を勝って次につなげたい」と力を込めた。【浅水友輝】