ジュビロ磐田は2-0でギラヴァンツ北九州を下し、2試合ぶりの白星を挙げた。後半途中から出場したFW中野誠也(24)が右足で先制点。下部組織出身の点取り屋が今季初ゴールを挙げ、ホーム連勝に導いた。

連敗は許されない一戦で生え抜きが輝いた。中野は0-0で迎えた後半7分から途中出場。「何が何でも決めてやる」と狙っていた。同16分、MF大森晃太郎(28)からのスルーパスに抜け出し、絶妙なトラップからつま先でシュート。値千金の先制点を挙げ「結果を残せて勝てた。最高でした」と笑顔を見せた。

昨季は期限付き移籍していたファジアーノ岡山で24試合に出場し、5得点。武者修行の場で「成長させてもらった」。昨年10月に左ひざ前十字靱帯(じんたい)を損傷。磐田に復帰した今季の開幕は出遅れたが、リーグ中断期間中に復帰。磐田でのリーグ戦では18年8月以来714日ぶりのゴールを挙げ、完全復活を証明した。

チームはリーグ再開後初の無失点。今季はホームで4戦負けなし(3勝1分け)と強さを発揮している。次戦もホーム徳島ヴォルティス戦。中野は「勝ち続けていくことが大事だと思う」と、今季初の連勝を見据えた。【神谷亮磨】