Jリーグは27日、日本野球機構(NPB)との「第12回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催し、村井満チェアマンは選手らの検査について、現行のPCR検査に加えて抗原検査など新たな検査手法の導入を検討することを明かした。

村井チェアマンは会議後のオンライン会見で、専門家チームからガイドラインの見直しも含めた、さまざまな助言を受けたと明かした。その上で「PCR検査の陽性、陰性だけでなく、CT値や体内に抗体ができているかの組み合わせで判断したり、感度は高くないかもしれないがスクリーニングとして可能性がある抗原検査など、新たな検査手法との組み合わせも考えていく」と話した。

Jリーグでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、選手、スタッフに2週間に1度、試合割り当てのある審判員には1週間に1度ペースでのPCR検査を実施している。しかし、J1名古屋グランパスが行った独自検査で24日、25日と立て続けに選手ら3人の感染が判明。濃厚接触者の特定が間に合わなかったことから、26日の名古屋対広島戦が中止となっていた。

この日の会見では検査のタイミングなどに関する質問も挙がった。村井チェアマンは「インターバル、検査手法、結果のどのデータを見るのか、さまざまな組み合わせがある。今は2週に1回の唾液検査と行動履歴。基本線に変わりはないが、技術革新やコスト、検査時間も大事な要素」と説明。試合当日に抗原検査などを行う可能性については「先生方のご指導をいただきながら必要に応じて改善したい。今日のタイミングで、試合当日にという具体的なところまで見解を決めているものではない」と引き続き検討する構えを示した。