スコアレスドローに終わった山口戦から一夜明け、J2モンテディオ山形は3日、5日のアウェー松本山雅戦に向け調整を行った。

因縁の一戦となる。石丸監督にとっては、昨季まで3季ヘッドコーチを務めた古巣との初対決。「選手、スタッフも結構残っているので、多少は意識すると思う。どのチームにも負けたくないですけど、終わった後にいろいろ言われるかもしれないので、勝たないと」と苦笑いを見せた。現在20位とはいえ怖さは誰よりも分かっている。「ポテンシャルのあるチームだし、前線の選手も残っている」と警戒心を強めた。

また、市船橋(千葉)出身の山田主将にとっては、同校を長年率いた松本布監督はレジェンド的存在。在籍時は退任していたとはいえ「今の市船をつくり上げたのは間違いなく布さんですし、市船のボスと言ってもいい存在。市船でしっかりやってきたと思われるよう、OBとして恥ずかしくないプレーをしたい」と意気込んだ。そしてチームとして上位をうかがう大事な一戦に、「松本はホームにものすごいアドバンテージがあるスタジアム。相当な意気込みで臨まないといけない。フワッとした感じで入ったら、一瞬で試合が決まってしまう」と気持ちを引き締めた。【野上伸悟】