実に18年半の歴史に幕を閉じるテレビ朝日系サッカー番組「やべっちF.C.~日本サッカー応援宣言~」。担当プロデューサー(P)が「名物企画」を厳選し、MCのナインティナイン矢部浩之(48)のひと言とともに振り返る。

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★デジっちが行く★

開幕前、各クラブにデジカメを託し撮影を依頼する異例の企画。選手同士で映像を作ることで素の表情が楽しめ、新加入選手の“自己紹介”の場にもなった。山下Pが「放送で(企画を)実施できなくてもオリジナルで作成して実施されるJ2クラブもあり、皆様のご協力で年々素晴らしい企画になっていった」と言う通り、13年からはJリーグ公認企画になった。

中野Pは選手の企画発案力とプロデュース能力に脱帽。特に、お笑い芸人のネタを全力で披露した磐田時代のMF中村俊輔とFW川又堅碁や、MF中村憲剛のゴールパフォーマンスなどを撮影したDF登里享平を絶賛した。番組の最後に矢部にメッセージを送る「ハーイ!やべっち」とともに、登場することが選手たちのステータスの1つにもなった。

▽やべっちのつぶやき デジっちはデカい。裏側を見せてくれた。選手ファーストなのが良かったと思う。スタッフも選手にリスペクトを持って接しているし、あれだけいい顔して出てくれるのは、そこの共通意識があったからだと思う。

◆やべっちF.C.~日本サッカー応援宣言~ 02年4月7日に放送スタート。名物コーナー「ハーイ! やべっち」の記念すべき1回目は元ポルトガル代表MFフィーゴと川淵三郎チェアマン(当時)だった。現在は矢部の他、元日本代表FW中山雅史と同DF中田浩二氏、テレビ朝日寺川俊平、久冨慶子、三谷紬のアナウンサー3人が出演中。