来年9月に開幕する日本初の女子サッカープロリーグ「WEリーグ」を運営する一般社団法人日本女子プロサッカーリーグは15日、リーグ初年度の参入クラブについて、日テレ・東京ヴェルディベレーザなど11クラブが参加することを発表した。これまで女子チームを持っていないクラブではJ1サンフレッチェ広島とJ2大宮アルディージャが新たに加わった。リーグ開幕は21年9月で、男女の国内リーグを通じて初の秋春制を採用。ホームアンドアウェー方式による総当たりリーグ戦で、翌年5月ごろ終了する。WEリーグ参入クラブは以下の通り。

マイナビ仙台レディース

浦和レッドダイヤモンズレディース

大宮アルディージャ

ちふれASエルフェン埼玉

ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

日テレ・東京ヴェルディベレーザ

ノジマステラ神奈川相模原

AC長野パルセイロ・レディース

アルビレックス新潟レディース

INAC神戸レオネッサ

サンフレッチェ広島

WEリーグの岡島喜久子チェアもコメントを発表。「はじめに、入会申請をいただきました17団体の関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。クラブの皆さまには、審査のために膨大な資料をご提出いただいたほか、個別のヒアリングにて女子サッカーの発展を誓う熱い思いをお聞かせいただきました」と申請クラブに感謝し「どのクラブも魅力的でしたので、審査選考委員会ならびに理事会にてクラブ数に関する議論を尽くしましたが、最終的に11クラブの承認を決定いたしました。これからのWEリーグをともに創っていく仲間として、11の素晴らしいクラブをお迎えできることを大変うれしく思います。WEリーグのビジョンにある世界一の女子サッカー、コミュニティー、リーグ価値を創出するため、クラブの皆さまと手を取り合い、2021年秋の開幕に向けて準備を進めてまいります」とつづった。

WEリーグは今年6月にリーグ名称や開幕時期などが発表され、7月末まで参入クラブを募集。チーム運営やクラブ人員体制などに定める独自基準などにも照らし合わせた審査を行い、11クラブが参入することになった。

WEリーグの「WE」は「Women Empowerment League」の略で、女子プロサッカー選手という職業が確立され、リーグを核に、関わる全員(WE)が主人公として活躍する社会を目指す思いを込めている。男子にはない最低年俸(270万円)も設定し、プロA契約選手5人以上を含む同B、C契約選手、計10人以上と契約を締結しなければならない。外国籍選手は5人まで登録可能(試合出場およびベンチ入りも合計5人まで)。