J2東京ヴェルディは16日、コロナ禍で減収が見込まれるクラブ経営の支援を募るクラウドファンディングを開始することを発表し、羽生英之社長がオンラインで取材に応じた。

東京ヴェルディは昨年の収入約19億円のうち、約9億円が広告収入、約2億円が入場料収入、約2億円がアカデミー関連収入になっている。羽生社長は、今年は3~4億円の減収になる見込みを明かし「私たちは親会社のないクラブ。皆さんに支えられてここまで歩んできている。こういう時にも、皆さんのお力添えをいただくのがいいかなと、クラウドファンディングという形を取らせていただくことになりました」と話した。

「WITH VERDY」と銘打たれたクラウドファンディングは15日から開始し、終了は12月20日まで。5000円コースでは、クラウドファンディング限定のTシャツ、1万円コースでは<1>好きなネームとナンバーが入れられるオリジナルマグカップ、<2>選手が移動時に着用するTシャツ、<3>ネームとナンバーが入れられるクッションなどのリターン(返礼品)がある。また、総合スポーツクラブとして、1万5000円のリターンメニューで、野球の東京ヴェルディ・バンバータとの練習試合ができる権利もある。

目標金額は3000万円。浦和レッズ、鹿島アントラーズはクラウドファンディングで1億円を超える支援が集まり、湘南ベルマーレも7000万円を超える寄付が集まっている。羽生社長は「目標は目標なので。5000万~6000万円集まればうれしいですし。少しでも支援していただければと思います」と話した。10年にクラブ存続が危ぶまれたほどの財政危機を乗り越えた経験を生かし、コロナ禍を乗り越える覚悟だ。クラウドファンディングのサイトはhttps://camp-fire.jp/projects/view/316345