J1清水エスパルスDF金井貢史(30)が、リセットした体制に自信を得た様子だ。6日は静岡市内で約1時間半の練習に参加。2日間のオフ明けだったが、ミニゲームなどで精力的に汗を流した。

クラブは1日、ピーター・クラモフスキー前監督(42)との契約を解除。平岡宏章コーチ(51)が昇格した。平岡体制の初陣となった3日の神戸戦は、3-1で8試合ぶりの白星。左サイドバックで先発し、チーム3点目を決めた金井は、得点後に新指揮官と抱き合って喜びを分かち合った。「いろいろな思いを抱えながらも、全員が100%を出して戦った」と振り返った。

前体制からの継続路線は変わらない。金井は「ピーターさんが目指してきた攻撃、走力の部分は土台になっている」と話す。その上で平岡監督の下、リーグ最多失点の守備の改善に着手。神戸戦は守備時に4-4-2の布陣を敷き、元スペイン代表MFイニエスタらを擁する強力攻撃陣をセットプレーからの1点のみに抑えた。

崩された場面はほとんど見られず、金井は「平岡監督は球際など細かい部分にこだわっている。奪いに行く、行かないの判断が整理できている」とうなずいた。今季初の連勝が懸かる14日の次節C大阪戦へ向け、さらなる成熟を目指す。【古地真隆】