ガンバ大阪宮本恒靖監督(43)が最長で3年の契約延長で続投することが1日、分かった。就任3年目の今季は天皇杯に出場できる現在の2位を死守すれば、同監督にとって初タイトル獲得の可能性も残る。MF山本ら若手の育成でも結果を出しており、クラブは宮本体制の長期継続を決めた。

関係者によると、G大阪は今季で契約が満了する宮本監督に2年の契約延長を提示したが、さらにプラス1年で計3年の契約になる可能性があるという。今後2年間でのタイトル獲得などに応じて、3年目に突入できる付帯条項を設けるなど細部を詰めていく。通算6年間の指揮を執れば、G大阪では10年間の西野監督に次ぐ長期政権になる。

宮本監督はG大阪下部組織出身の生え抜きの元スター選手で、日本代表DFとして主将も務めるなど2度のW杯に出場。かねて本人が代表監督を目標に掲げたように、22年W杯カタール大会を終えれば森保監督の後任候補になる可能性はある。クラブも夢の後押しを約束しており、同監督が今回、契約を3年延長した場合でも途中で日本代表のオファーがあれば、柔軟に対応できる契約内容になるとみられる。

◆宮本恒靖(みやもと・つねやす)1977年(昭52)2月7日、大阪・富田林市生まれ。G大阪ユースから95年トップ昇格。05年J1初制覇に貢献、06年オーストリア1部ザルツブルク移籍。09年神戸で日本復帰し、11年限りで現役引退。W杯は02、06年大会に出場するなど国際Aマッチ通算71試合3得点、J1通算337試合8得点。15年に下部組織の指導者でG大阪復帰。176センチ、72キロ。