今季で契約が満了する浦和レッズのFW武藤雄樹(32)が、来季以降の契約延長に基本合意したことが20日、分かった。国内の他クラブが獲得に向けて興味を示し、調査を進めていた元日本代表。その中で21年シーズンもクラブに残留し、埼玉のピッチでプレーする決意を固めたようだ。

コロナ禍で激動となった今季はリーグ戦に28試合出場。同じポジションにはエース興梠を筆頭に、杉本、レオナルドとレギュラー争いは熾烈(しれつ)を極める。2トップの一角を務める日もあれば、システムによってはシャドーストライカーとして起用されることもあった。スタメンは16試合だったが、2得点をマーク。前線から積極的な守備を怠らず、身を粉にする働きぶりが光る。

名門クラブの中で、背番号「9」を背負うアタッカー。仙台から移籍1年目の15年シーズンには、32試合でキャリア最多の13得点をマークした。今季最終節の19日の札幌戦では、J1通算250試合出場も果たした。来季7年目となる浦和の地で、再び輝きを取り戻してみせる。