J2優勝を果たした徳島ヴォルティスの勢いは止まらない。天皇杯準々決勝で、アマチュアシードのホンダFCと対戦し、3-0で快勝。クラブ初の4強入りを果たした。

前半42分にMF鈴木徳真(23)が、右サイドからゴール左隅に強烈なシュートを決めた。鈴木は今季初得点だった。そして、後半5分にも、再び鈴木が追加点。さらに同14分には、FW垣田裕暉(23)が獲得したPKを、MF岩尾憲主将(32)が冷静に真ん中へ蹴り込み、ダメ押しの3点目を奪った。

来季から浦和の監督に就くと発表されたリカルド・ロドリゲス監督(46)は「難しい試合をよく戦ってくれた。やるべきことは目の前の試合でしっかり戦うこと。(決勝まで)最大3試合にチャレンジするために、ガンバに勝てれば」。徳島で指揮を執った4年間の集大成として、天皇杯のタイトルを狙う。

岩尾は、ロドリゲス監督と戦う最後の大会に「この瞬間を幸せに感じながら、永遠に続くものではないと認識した中で、自分たちのサッカーを貫いたり、楽しんだりしたい」。クラブを去る決意をした指揮官を、最高の思い出とともに送り出すべく、J1リーグ2位のガンバ大阪に全力でぶつかっていく。【佐藤あすみ】