J2京都サンガFCは17日、2019年シーズンまで所属したDF増川隆洋(41)が現役を引退すると発表した。J1名古屋で田中マルクス闘莉王と鉄壁のセンターバックコンビとして活躍。GK楢崎正剛との3人で圧倒的な存在感を放ち、リーグ初優勝を成し遂げた10年にはベストイレブンに輝いた。20年はコロナ禍でもあり、所属先がなく事実上の引退状態だった。

増川は「昨年無所属になった後も現役続行の道を熟考しましたが、この場を借りてケジメを付けさせていただきます」と発表の場を用意してくれた古巣の京都や、周囲の全てに感謝した。

すでに拠点・福岡で第2の人生をスタートさせている。「子どもが好きなので」と、児童発達支援にかかわる会社を経営。身長191センチの巨漢DFは気は優しくて力持ちそのもののナイスガイ。練習生からプロになり、J1通算289試合11得点の実力差が21年の開幕前に、プロ生活に区切りを付けた。